力に成れないものかと考えていたら、
ふと、思い出したことが有りました。
頸椎の脊髄損傷で身体が動かせなかった時のこと。
『うまくいっても車椅子』
『まずは日常生活が大事』
『以前と同じようにできると思ってリハビリを続けてもかえって不幸です』
とまで、言われていた中で、私が質問し続けた言葉は
『いつになったら、ピアノやヴァイオリンが弾けますか?』でした。
そんな言葉を聞いていた看護師さんが、
『あなたなら、これの方が好いんじゃない?』
と、どこからかキーボードを持って来てくださいました。
音を出すことはできなかったけど、鍵盤を触れることが嬉しかった。
退院してピアノの前に座っても、なかなか音は鳴ってくれなかった。
只々、音が出てくれることを願いつつ、 1本の指を鍵盤に置く。
ありきたりのリハビリではできなかった何か。
音が出て欲しい、と願いつつ置いた指。
少しずつ指の重みで鍵盤が下がるようになって、音が出始める。
1 音が出れば、 2音を続けてみる。
左右 1本づつの指で弾くピアノ。
そんな伴奏に、合わせて歌ってくれる子供たち。
そんな私のレッスンを、受けに来てくれる生徒さんたち。
みんなと一緒に音楽が出来る幸せ。
気が付けば指が動くようになって、以前より良い音で弾けてきた感じ。
アレクサンダーテクニークのピアノのレッスンと通じるものがあります。
近々友人と、身体が揺れながらもピアノを弾く実験をしてみよう!
どうなるかな?
何だか、ワクワクしてきました。
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