2016年2月27日土曜日

私の師

80 ㎝× 8本の本棚の上を占拠している
『ムジカノーヴァ』と『レッスンの友』
何度か整理する時に、もう見ないかな?と処分も考えたけど、
結局手放せずに、上の方から私を見下ろしています。
 
 
 
殆んどアンサンブルばかりやっていた私が、
思いがけず、指導者の道に進むことになったものの、
勉強不足を思い知るばかり。
かと言って、レッスンに行くこともできなかった日々。
そんな時に出会った、2誌。
 
ヨーロッパでの音楽事情もたくさん載っていたし、
演奏法、指導法も詳しく乗っていました。
とは言え、自分の経験不足ゆえに、
理解し身につける事はなかなか難しかったのですが、
『どうすればいいのかな?』
『こういう事かな?』
『やっぱりこっちかな?』
と、考えながら練習したこと。
 
自分が納得できるまで、ゆっくり時間をかけて考えて練習したこと。
それが、今の私の力になっているのだな、と思うことが多い。
 
当時は、決まりきったコースで、
先生のおっしゃることには逆らわず
『はい!』と言わねばならなかった時代。
 
あまり叩き込まれなかった分、
多くの方の意見を比べたり、
いろんな教材を目にしたりと
幅広くいろんなことを学び、
自由に吸収できたように思える。
 
始めて、ウィーンに行った時に
なぜか懐かしい気さえしたのは、
この本たちのお蔭なんだろうなと思う。
 
今は手に取って読むことは少なくなったものの、
目に入れば、なぜか安心できる本たち。
大事な師であり、宝物。
まだまだ、私を見守って助けてくださいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿