若い頃 3年ほどでしたが教えて頂きました。
今は、京都芸術大学になっていますが、
元は短期大学で4年制に代わった頃ですから、随分前の話です。
太秦の広隆寺を少し下がった所にあったご自宅に通っていました。
内容は濃くて厳しかったけれど、いつもニコニコとされていたので、
苦にならず、楽しくレッスンに通っていました。
『僕は左利きだから、弓がうまく使えなくて……苦労した』とか、
『指が細いので、豊かな音が出しにくいんだ』と
一見ぷっくりした指を見せて下さると、本当にきゅっと指先が細くてびっくりしましたが、
『だからこう押さえると、しっかり押さえられます』と具体的に、
とても分かりやすく、丁寧に教えて下さいました。
『今日は、出かけなければならなくなったので半分だけで、残りは次に……』
ということもある、お忙しい先生でしたが、
時には洋子先生 (奥様 )のお話を、嬉しそうに聞かせて下さることもありました。
ずっと、オーケストラばかりやっているので、
ソロで弾くことは、殆んどなくなっていましたが、
今年はソロもがんばろう!
懐かしいモーツァルトのコンチェルトも弾いてみたい!
と思い始めた矢先の訃報。
今もヴァイオリンを弾き続けていられるのは、
岩淵先生のお蔭です。
いろんな想い出が、頭を巡ります。
感謝の気持ちでいっぱいです。
天国で、洋子先生と再会されたのかしら?
きっとたくさんのお仲間と美しい音楽を奏でられるのでしょうね。
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