2016年2月4日木曜日

岩淵龍太郎先生の訃報

昨日の夕刊で知りました。
若い頃 3年ほどでしたが教えて頂きました。
 
今は、京都芸術大学になっていますが、
元は短期大学で4年制に代わった頃ですから、随分前の話です。
 
太秦の広隆寺を少し下がった所にあったご自宅に通っていました。
内容は濃くて厳しかったけれど、いつもニコニコとされていたので、
苦にならず、楽しくレッスンに通っていました。
『僕は左利きだから、弓がうまく使えなくて……苦労した』とか、
『指が細いので、豊かな音が出しにくいんだ』と
一見ぷっくりした指を見せて下さると、本当にきゅっと指先が細くてびっくりしましたが、
『だからこう押さえると、しっかり押さえられます』と具体的に、
とても分かりやすく、丁寧に教えて下さいました。
 
『今日は、出かけなければならなくなったので半分だけで、残りは次に……』
ということもある、お忙しい先生でしたが、
時には洋子先生 (奥様 )のお話を、嬉しそうに聞かせて下さることもありました。
 
ずっと、オーケストラばかりやっているので、
ソロで弾くことは、殆んどなくなっていましたが、
今年はソロもがんばろう!
懐かしいモーツァルトのコンチェルトも弾いてみたい!
と思い始めた矢先の訃報。
 
今もヴァイオリンを弾き続けていられるのは、
岩淵先生のお蔭です。
いろんな想い出が、頭を巡ります。
感謝の気持ちでいっぱいです。
 
天国で、洋子先生と再会されたのかしら?
きっとたくさんのお仲間と美しい音楽を奏でられるのでしょうね。

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